島津製作所様技能競技会後の交流会
技能競技会の3か月後に前年と同じくコロナ過なので、オンラインでの交流会となりました。会社の代表で出場した坂東さんに感想を書いていただきました。
難しかった点
バイス取り付け、図形入力、加工データ作成、工具取付け、製品加工という工程で、時間が足りなかった。荒加工の時間が長かったので、加工中に他の部分のデータを作成するなど、工夫をすればよかった。
加工形状において難しかった点
φ24穴のボーリング加工の部分が難しかった。普段の加工では、リーマやエンドミルを用いて公差穴を仕上げることが多いのですが、ボーリングでの鉄加工は、初めてなので、練習時の加工では、問題なかったが、本番で、トラブルが発生した。
図面要求精度において難しかった点
A面との幾何公差、平行0.02が難しかったと思います。平行0.02ぐらいであれば、数量にもよりますが、通常治具を作成して仕上げますが、今回、バイスでクランプしての加工は、難しいと思います。
加工に関して最も工夫した点
P部の底面Rz6.3が入っているので、なるべくツールマークが出ないように、仕上げ加工に、ラジアスエンドミルを使用しました。
今後どのような競技内容であれば、また参加したいですか ?
機会があれば、また、参加したいと思います。
形状は、少し複雑なもので、工程は、2工程ぐらい。2工程目加工の治具は、あらかじめ作成しておく。材質は、アルミ、SUS,真鍮等。
交流会に参加して
今回は、6社が参加し、課題について、加工方法や難しかったところ、こだわったところ等、意見交換がされました。
興味深かったのは、製品を仕上げるのに、4工程で加工し、かつ、時間内、寸法も、ほとんど問題なしで、仕上げている参加企業様がありました。機械設備の違いはありますが、製品を仕上げるのは、さまざまなアプローチがあり、正解は、1つではないということを改めて感じることが出来ました。
競技会に参加し、ものづくりに対する視野が少し広がったと思います。今後、この経験を、実務に生かしていきたいです。