自動盤ワークのダコン防止方法
はじめまして!今回のブログ担当の松原です。
私は技術部に所属していますが、図面も読めない、数字にも弱めな事務員です。
少し前に図面の加工の事で営業さんに「ここはテーパー?」と聞かれ
「テーパー???って何ですか。」と・・・。
少し凍り付く空気が流れた後に丁寧に意味を教えてもらいました。
そんなド素人の私ですが、今回は
弊社のワークのダコン防止方法について紹介したいと思います。
旋盤から排出されたワークはどうやって回収していますか。
回収方法によってはダコンやキズがついてしまう事もあると思います。
そのせいで予定していた数より少なかったり、材料が余計にかかってしまったりして
モヤモヤするなんて事ないですか。
当社でもダコンやキズに悩んでいた時期があり、
この問題をどうにか解決しようと取り組みました。
その結果、、、、
(間はドドーンと割愛。)
ダコン防止無人ワーク回収装置【スーパーアリオ】を製品化する事になりました。
販売からもうすぐ10年、ニッチな製品ですが好評をいただいてます。
この機械、見た目だけだと何がどうなっているのか、
ちょっとわかりづらいです。
そこで『どうして打痕防止になるのか』と『設置方法』をまとめてみました。
① 【スーパーアリオ】を設置します。
スーパーアリオを自動盤のワーク排出口に配置します。
(キャスター付きなので移動は簡単。位置を調整してアジャスターボルトとストッパーで固定)
② 取合い高さを調整します。
自動盤のワーク排出口に合わせてワーク回収トレイの高さを調整します。
(パーカーシャフトの伸縮で高さを調整し、セットカラーで固定(調整代は100㎜))
③ 電源ONでワーク回収のスタートです!!
自動盤の排出コンベアから排出されたワークをスーパーアリオのシューター上部で受け取ります。
④ ワークをトレイセンターに誘導します。
自動盤から排出されたワークは、スーパーアリオシューターの傾斜を滑り降り、回転するトレイのセンターに誘導され、シューター円筒部内にたどり着きます。
※滑り降りてきたワークは、そのままシューターから飛び出して、先に蓄積されたワークと衝突することがないよう必ずシューターの円筒部内に保持されます。
⑤ ワークはシューター外側へ出ていきます。
シューター円筒部内に保持されたワークは、回転している回収トレイのセンターを中心にしてシューター円筒部内を開口部に向かって移動します。
(注:シューターは、トレイの回転中心にシューター円筒部分の中心を合せてセットしてください。詳しくは取扱説明書にて)
⑥ ダコン防止
トレイの回転&シューターの形状により、ワークはシューター円筒部内から出ていきます。次のワークが滑り降りてくる前にシューター円筒部が空っぽの状態になっています。これがダコン防止になる最大のポイントです。
(回転速度はコントローラーで最速11秒/回転まで調整可能。)
⑦ 次のワークをキャッチします。
空っぽ状態のシューター円筒部に次のワークが滑り降りてくるので、ワーク同士の接触、衝突を回避することになり、ワークのダコン・キズを防止することが出来ます。
※シューターの外側に出たワークは、そのままシューター周辺を回転。その間にシューター内部から出てきたワークに押し出され、徐々にトレイの外周方向に移動します。
私の解説でお分かりいただけたでしょうか。
わかりにくいわ!!という声が遠くから聞こえてきそう・・・
ですが、
そんな方は・・・ぜひ動画(左サイドメニュー下)をご覧ください!
そして!
なんと、スーパーアリオはデモ機の貸出も行ってます。
テスト試用が出来るので導入をご検討の際はぜひ
お声をおかけください。
以上、松原がお送り致しました。
それではまた!!