第7回 島津製作所様 技能競技会

第7回 ㈱島津製作所様 技能競技会に参加させて頂きました。
●島津製作所様の技能競技会とは
出題された課題に対して
①加工プログラム作成
②工具取り付け(段取り)
③加工
④計測(検査)
完成までを制限時間内に全て1人で行い、その出来栄えを競うというものです。

●弊社出場者
当社からは製造2課の浜崎が2回目の出場をさせて頂きました。浜崎は入社24年目、主にオークマのMULTUSを使った複合旋盤加工に従事しています。社長から出場を打診された際は、5年前の初出場時よりも担当機械・仕事量が増加しているため業務と練習のバランスが取れるか少し悩んだようです。
しかし、前回出場時(第2回)、優勝者はすべての幾何公差・寸法公差をど真ん中に仕上げていて、とても刺激を受けたので、今回も良い経験になればと思い出場を決めてくれました。
●今回の課題
今回は複合旋盤の課題でした。図面はφ50mm,長さ55mmで一番の難所は内径部奥のテーパー加工でした。加工で特に気を配った点は荒加工です。先細りになっていく内径に沿うようにドリルを3種類、大→中→小の順番に使いました。しっかりと荒加工で削っておくことで仕上げ加工を早くできます。また、工具には工夫をしました。ワークのテーパーの角度を考慮し、市販品の工具を研磨して角度を付けました。出来上がったワークでうまくできた点は円筒側面のポケットの面取りです。
課題練習時、CADCAMでプログラムを作成する際にスピード意識を高めるために時間を計測しました。もちろん「正確」、その上「早く」という事には苦労しました。

★出場者のコメント
今回は初めての複合加工の課題だったので制限時間の3時間以内にできるか不安でした。
やはりギリギリまでかかってしまい、焦って初歩的なミスをしてしまいました。
普段の業務からスピード意識を高く持っていないと、競技会で結果を出せないと思いました。
練習時間確保のために協力してくれた仲間、競技会前日にメッセージをくれた社長、
本番当日に立ち会って、競技会後にお寿司をごちそうしてくれた営業の竹澤さん、
そして競技会の審査員をして頂いた島津製作所様に感謝します。ありがとうございました。
★立ち会った当社営業のコメント
3時間の制限時間の中でギリギリ時間内に完成させる事ができました。初めのプログラム作成は練習時より20分ほど早くできました。機械を使っての加工では想定外のトラブルがあり時間がかかってしまいました。少し焦りも見えましたが、そこは技術力で挽回することができ、流石でした。
反省としてはプログラム練習だけでなく、加工の練習をしておけばよかったと思います。
競技に参加させて頂いた浜崎は責任者になったばかり。色々と大変な中、本当によくがんばったと思います。
弊社は第2回より参加させて頂き、今回で5回連続出場になりました。普段の業務では他社の方と比べられる機会は殆どない中で出場した競技者は毎回多くの気付き・学びを得られています。Good・BadをNEXTに繋げるべく、これからの将来に向けて日々加工技術の向上に努めて参ります。
株式会社島津製作所様、このような機会を与えて頂きありがとうございました。
次回もぜひ宜しくお願い申し上げます。